« スーパーハケン!? | トップページ | 近況報告 »

2007年3月23日 (金)

好きな詩「祝婚歌」

祝婚歌  吉野 弘

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで

疑わしくなるほうがいい

正しいこと言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして 

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

*高校卒業のとき、現代文の先生がくれた詩です。

とてもいい詩で、年を取るごとにその良さがわかるようになり、今でもこの詩をよく読みます。

この詩を結婚する友人に贈ったりします。

喜んでくれた友達のお姉さんは、披露宴で来客の方々にコピーして、配ってくれたこともあり、私もうれしかったです。

先生にもらったプリントには、詩の後に解説が付いています。

とてもいい解説が書かれているのですが、その解説者の名前や出典など明記されておらず誰の解説なのかわからなくて残念なのですが、少し引用させていただくと…(素敵な解説も何度も読んでしまいます)

「ほんとうにいい詩だなあと、読む度に思います。

この詩は、昭和52年に出版された詩画集『風が吹くと』の中の一篇です。

吉野さんの出身地は山形県の酒田市ですが、その酒田で姪御が結婚式を挙げることになった。

しかし吉野さんは都合で出席することができず、この詩をお祝いにプレゼントされたのだそうです。

はじめてこの詩を読んだ時、びっくりしたというか、少なくとも、ハッとしました。

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

というのですから。

そうだ、人間というのは不完全なものなのだ、ということに気付かされました。………」

私も、この詩の最初のところでとてもびっくりした記憶があります。

まだ高校生だったから、

いい人間になるために!と勉強をしたり、生きていくものだと思い込んでいた気がします。

この詩は「祝婚歌」ですが、それからずっと人間関係にも通じる詩だと思っています。

« スーパーハケン!? | トップページ | 近況報告 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« スーパーハケン!? | トップページ | 近況報告 »